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豊浜ちょうさ祭「ちょうさ用語集」
豊浜町は人口一万たらずの町で27の自治会があり、23台の「ちょうさ」を保有しています。一台新調すると5000~6000万円もする「ちょうさ」を各自治会が保有している訳ですが戸数の少ない自治会で20戸、一番多い自治会で400戸余りしかなく、新調や修繕をするにしても、各自治会でお金を出し合い財産を守っています。「ちょうさ」には、200余りの部品があります。主なものを部分的に説明します。
豊浜ちょうさ各部品

とんぼ
とんぼ とんぼは、七重の上の四隅に付けられており、結びは蝶結びが一般的結びです。古くは1本で結ばれていましたが、2本になり、3本になり現在では、3~4本でむすばれており、それぞれの「ちょうさ」ごとに、各自治会の伝統を受け継いだ特色のあるものとなっています。とんぼの詰め物には、現在では発砲スチロール系のスチメン・アスパックなどが使われ重量も20㎏程度と軽くなって管理する上でも良くなりました。豊浜では赤色が多いが、他の市町では黒や白などで、色が異なっています。

七重
七重(しちじょう) 本体は竹で編まれ、丸みが付けられ弾力性があります。編まれた蛇篭の上に、何重にも和紙を貼り、柿のしぶを塗り付けて強度を増しています。この上から赤色の布を貼り付けます。(豊浜では赤色ですが、他の地区では赤以外の色を使っている所もあります。)これを七つ重ね組み合わせたものが七重で、上になるほど反りが付き大きくなっています。一段高さ約15㎝七段あります。一段目一辺約1.60m 七段目一辺約1.8m 神が座れる座布団を表しています。

締
締(しめ) 古くは、七重のずれを防ぐため、七重を帯状に締めていたものであり、布団締ともいわれていました。この締は、年月日が経つと共に立派になり、現在のような金糸、銀糸をふんだんに使った締となりました。七重の側面には、左側に昇り龍(口を開いた何龍)右側に下り龍(口を閉じた吽龍)などの金糸の刺繍のある飾りが一面に一対ずつ、計8枚付けられています。一般的には、龍のデザインが多く見られますが、このほか、虎、獅子などの締めもあります。長さ約1.20m 幅約60㎝ いずれも魔除けとしたものです。

雲板
雲板(くもいた) 七重と四本柱を受ける役目をしており、一般的に、けやきが使われます。装飾として、四神である「青龍・白虎・朱雀・玄武」の彫刻が側面に、また下面には、海女の玉取りの伝説の「面光不背の王の物語」が彫刻されています。そして、これを取り巻くように、松竹梅・唐草・牡丹などの筋彫りや打ち抜きの飾り金具で飾られています。厚み 約25㎝  一辺 約1.50m 天と地の境を表しています。

太鼓
太鼓(たいこ) 「ちょうさ」の心臓に当たるもので、どこの祭にも欠かすことの出来ないものです。
太鼓の打ち方(歩くとき)
  ↓A(ゆっくりと打つ)  
ドンドン  ドンデンドン(ひとつ) 休 ドンデンドン(ふたつ) 休
 ドンデンドン(みいつで)  ドンドン(しょうーしょ)  ドンデンドン(さいてくれー)  ドンデンドン(もうてくれ)  ドンデンドン(そぉれもよぉぃ)  ドンドン(よぉぃよぃ)  Aに返り以下繰り返し
(走るとき) (力強く)    
 トントン・トテトン・トテトン・トテトン・以下繰り返し
   
  
四本柱
四本柱(しほんばしら) 四本柱というのは、七重と雲板などを支えている四本の柱のことで、けやきが使われています。この四本柱は、七重・雲板などを支える際、ボルトでは止めず、台に差し込まれているだけなので、常にギシギシ動き、四本柱上部に思わず力がかるのを吸収し、重量をうまく調節できるようにできています。この方法は、古くから変わっていません。天に向かって力強く立てられており、神のいる天を支える重要な役割を持っています。
長さ 約2.20m 一辺約8㎝
四神 青龍(東) 白虎(西) 朱雀(南) 玄武(北)を表しています。

幕
幕(まく) 古くは、一枚で四本柱を巻いていましたが、出入りに不便なことから、四枚に分けられて飾られるようになりました。図案は、海女玉取りの物語や龍、獅子、御殿などが多く、立体感を出すために、金糸、銀糸などをふんだんに使っています。幕は、神が休憩をなさる際に、これを四本柱から取り外し用いるものとされています。魔除けとしたものです。

掛布団・高欄幕
掛布団(かけぶとん) 昭和初期まで、掛布団は四枚ありましたが、道路が狭く通行に不便なため、次第に前後だけとなり、昔のなごりとして高欄幕が横側につけられるようになりました。掛布団は、一辺が約1.50mの角型。分厚く豪華なもので、図案は、龍、虎、獅子などが使われています。また高欄幕は、自治会名や「ちょうさ」の名称などが刺繍されています。神の座られる敷物を表しています。

四つ房・八つ房・隅房
四つ房(よつぶさ) 房には、四つ房・八つ房・隅房の3種類があります。四つ房は、雲板の四隅から吊り下げられており、長さ役1.20m。垂れは三重になり約2000本が付いています。八つ房は、とんぼの足の先にあり長さ約80㎝。垂れは二重になり、約1100本が付いています。隅房は、七重の四隅に付けられている房のことです。いずれも天の恵の雨を表しています。

金縄
金縄(きんなわ) これは注連縄をさし、金縄一本につき3か所に御弊が垂れ下がっています。古くは一本で編まれ、四本柱をひと巻きして、雲板から吊り下げられていましたが、現在では四本となり、デザイン的にも美しくなりました。金縄には、S字、Z字編みの2種類がありますが、その編み方は自治会により異なります。ちなみに神社の注連縄は、Z編みです。
長さ1.7m

高欄・台・台車
高欄(こうらん) 幅は2m、高さは約50㎝あります。高欄種類には、代表的なものとして擬宝珠高欄、組み高欄があげられます。この「ちょうさ」では、組み高欄を採用し、材料はすべてけやきを使用。彫刻部分には干支(子・丑・虎・卯・辰・巳・午・羊・申・酉・戌・亥)の十二支が施され、また飾りには、飾り金具を取り付け、一層豪華なものとなっています。台もすべてけやきが使われており、その大きさは、高さも幅も約1.2mあります。高欄と台を組み合わせるとお供えものをのせる台である「三方」を表しています。台車は、巡行にあたって重要な役割を果たします。ゴマ(車輪)は、古くは石車から鉄車になり、現在では厚さ約3㎝の合成樹脂のゴムを貼り付けているので、パンクすることはありません。
ゴマ(車輪)直径約35㎝

さぬき豊浜ちょうさ祭実行委員会 事務局
TEL:0875-23-3933