八番 道溝
別名 / 旭太鼓
明治1 0年頃、 この地区に旭輝社(きょっきしゃ)という社中があり、人材の育成や災害時の支援などに貢献しました。その社中の「旭」の一字をとり、 旭太鼓としたと言われています。
現在の太鼓台は、6年の歳月を要して令和3年に新調しました。新調に際して、 制作テー マを、「成長」とし、 鯉の滝登りが立身出世の象徴である中国の伝説 「登竜門」を参考に、 道溝自治会会員の成長や道溝自治会の発展を願い「道溝登竜門物語」としました。
太鼓台の彫刻や刺繍は、太鼓台を下から上へあがっていくにつれ成長していく図柄でテ ーマを表現しています。
鳴り物太鼓は欅胴製で、豊浜町では一番大きな2尺5寸の大太鼓です。 太鼓台の骨組み唐木は総欅造りで仕上げ、 塗り飾りは、漆塗りで、 螺細細工や彫り膨ら透かし技法(ほりふくらすかしぎほう)の彫金細工を施しています。
螺細細工の模様は、唐草や方角に応じた四季の花々をちりばめ、その花々が太鼓台の一番上にあるトンボ結びまで成長し、足部分に刺繍飾りとして入っています。
刺繍金糸飾りは、造幣局鑑定書付きの総純金金糸を使い、テ ーマに沿って竜鯉と黄龍(おうりゅう)、 青龍(せいりゅう)など5つの龍や地元の神社や橋などの図柄となっています。
また、木彫刻は、力神、十二支、風神・雷神、飛龍、夫婦龍(めおとりゅう)・子持ち龍などを配しています。